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大人の姿に少女の魂ー水色の表紙の手記1枚目



SNSから抜粋したセイレーンちゃんに関するお喋りのまとめ。新鮮な気持ちを貝の中に閉じ込めておくためのページです。


 


2023.6~


大人の姿に少女の魂

細くて白い首 柔らかそうな肌

他人の悪意を知らない危うさ

色素が薄くてモチーフが人魚なのも好き

しぐさ、話し方、育ちの良さ全部愛しい



「遊園地が好きだった」とか クロウさんがセイレーンさんの素顔のことを口に出すのがすごくいいですね

浮世離れした人魚姫は泡と消え、向けている感情が重い方が現実に残される。そこには誰も入れない。とても好き



本当にかわいい 登場回から全部観ましたが愛しくて苦しくなります

どうか変わらないでいてほしい、この子がこの子のままいられない世界なんて……という気持ちが募るタイプのキャラ



本当に魅力的でここしばらくこの子の少女性のことを考えてます

一度も話したことがないのに懸想しているかのようですが絵という発散できる方法があってよかった



セイレーンさん アニメの描写を汲むと社会人のキャラクターですよね

これは幻覚ですが、大人の世界でイノセントなまま生きられる人なんてどれだけいるだろう……と思うと奇跡の存在で クロウさんが彼女の純粋な魂を守ろうとし続けていることが想像に難くない いつか失う予感はあったと思います




あの……

明日のお昼には見られなくなるのでアルーミナムセイレーンちゃんのラスト出撃回を見返していて 最後の最後に「クロウさん……っ!」と叫んで消えることに気づいてしまいました


彼女はあまり現実を生きていないというか、「この日常に変化がない」と思っているタイプで、そのあたりもイノセントな少女の魂を感じるんです

自分が消えてしまうこと、いつもそばにいてくれる人ともう二度と会えないことが急に現実になって 絹を裂くような悲痛な叫びが耳に残る……


今や離れて住む友人にセイレーンちゃんの話をとめどなく垂れ流し、同時鑑賞会をし、「この子人の下で働くの向いてないね」と言われて手を叩いて喜び、「そもそも少女性と現実社会の相性が最悪なの」と語り出し、とうとう「お姫様」と呼び始める狂人になってしまいましたがとても楽しいです


大人の体に少女の魂の話をしましたが

お菓子と観光グルメの本が詰まった会社の机、悪意を知らないで育っていそうなのに侵略者、黙っていれば冷たいビジュアルに甘くて可愛らしい仕草、すべてのアンバランスさにくらくらする


友人にセイレーンちゃんの話をしていて

「この子の存在は知ってたんだよね? どうして急に落っこちたの?」と訊かれ

「私の……感性が磨かれたから」

としか答えられなかった

きっとこれはとてもすばらしいこと



アマプラでセーラームーンが全部観れたときの絵と妄言が残っていますが今ほどではなかった。同じものを受け取っているはずなのに何が違うのか、それは「自分が変わったから」しかない

思ったほど時の流れによる鈍化を恐れなくていいのかもしれません。彼女を再発見できて私は幸せです



好きなキャラができると読み返す本(「ロリータ」のこと)


「私が狂おしく我がものにしたのは彼女ではなく、私自身が想像した、もう一つの、幻想のロリータだった。


おそらくそれは、ロリータよりもっとリアルなロリータだ。


"永遠"という言葉が指すものは、我が情熱、我が血の中に映し出される永遠のロリータしかない」


誰か客体的な存在を一方的に狂おしく思う人の中にこの感性を持たない人なんていないと感じる、一番刺さる文



狂人のツイートを優しく見守ってくださってありがとうございます あれからセイレーンちゃんの透明な少女幻想を見続けているので絵や文字にすることでどうにか解き放っています


彼女を客体的な存在として見ているので、彼女を筆に乗せることは私にとって神聖であると同時に全世界に向けて何に惹かれ何を美しいと思っているかのフェチズムを公開するに等しいです

"推し"を描くときに同じ気持ちになる人は心の中で握手しましょう…

でもそういったフェチズムとか執着心とか情緒こそがAIには表現することができない領域だと思うんですよね



 

2023.7~


解説という名のプレゼンなんですが(クロセイ絵の話)


ふたりは別々の星から来ていて、それぞれの故郷がもうありません。


敵キャラチームといえば出し抜いたりいがみ合うのが当たり前ですが 彼女たちはとても仲が良くて距離が近く、特にクロウさんがセイレーンちゃんをずっと大切にして気にかけています。

少し前にお話しした通り セイレーンちゃんは「この日常がずっと変わらない」と思っているタイプで、言動が危ういくらいイノセントです(正しい子という意味ではない)

優美な大人の姿に反して透明な少女の魂を持ったまま生きているギャップが棘のように私に刺さってしまって抜けません。


セイレーンちゃんを"見つけて"からこのところ異様に元気なんです 彼女のことに限らず毎日創造的でいられる これが推しのパワー…

私は「推し活=全人類におすすめの100%の幸福」とは考えていなくて どんなものにでも光と影があるよ派ですが

彼女にはかわいい、愛しい、すばらしいの気持ちしか生まれなくて私の筆で表現しうるありったけの夢を乗せてしまう



同時視聴会してくれた友人が彼女のことを 水辺の生き物特有の「生っぽさ」を感じる、と言っていて ウワーすごくわかる!と感嘆したんです


清楚なのにセンシュアルなのは衣装だけのせいではなくて、その「生っぽさ」が関係しているように思う


本来の姿は人魚なんだろうな

という考えのもと私の夢をいま描いているんですが 決して人間に都合のいい優しくてかわいくて話の通じる存在ではなくて、可憐で神秘的だけど子どもっぽい残酷さがあると嬉しい


セイレーンちゃんは甘い声音のおっとりお嬢さんで現実を生きていないイノセントな少女のままの奇跡ですべてから守ってあげたいという気を起こさせるけれど悪い顔もできるし流し目もするんです。

彼女が正しい良い子だったら私はきっとこんなに強く惹かれていない


(人魚の絵の話)

とても可愛く描けて大満足……好きになった子を自分で表現できる力がある喜びをかみしめてます そう感じられるようになるまでに膨大な時間がかかりました


理想ってどんどん高くなって際限がないんですがうまく付き合っていきたい 丁寧にじっくり進めたのが良かった


なおセイレーンちゃんの絵はまとめていません。なぜなら専用ページを作るからです

少女の国ボロヴィニアの一部でありながら、たとえば温室のように敷地内だけれど独立した空間にしたいので 背景の色も変えて……など構想段階でもう楽しい



 



おまけ


5年前に描いたセイレーンちゃん

何となくこわくて(後述)直視できなかったので今やっと見たんですが、これはこれで悪くないな、と思いました



このときアマプラにセーラームーンが全話あって、好き!と思って勢いで書いた覚えがあります。それが最初で、とはいえ今ほどの熱量はありませんでした。


今の私が彼女を改めて"見つけた"のは、少女シリーズや『NICOLA』の連載を通して感性が磨かれたからだと確信しています。


なので、あることは分かっていても、それ以前の自分が描いた彼女の姿を見るのもキャプションを読むのも怖くてずっと避けていたのですが、



「透明感と可憐さと、大人の体に少女の魂が入ったような不思議なアンバランスさに惹かれます」



なんて今とまったく同じ事がそこに書いてあって笑ってしまいました。

あまり心配することもなかったみたいです。






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