9月編のラストシーンに登場した、真弓の部屋。彼女の性質や今の心情など、細かく設定を考えて生まれた場面です。
設定資料や読み物がお好きな方へ。
お楽しみいただけましたら嬉しいです。
①
MacBook。大学入学祝いで両親にねだった。
Macを選んだ理由は、アーティストっぽくて何となくかっこいいから。あまり使いこなせていない。
②
ギャレットポップコーンの缶。名古屋駅の太閤通口にあるお店に並んで買った。中には画材が入っていて、ギリギリ蓋が閉まらない。
③
画材たち。ここにあるのは主に筆とペン。
形から入るタイプなのでやたらと筆を持っている。上手くなれるような気がして、ちょっと高いのを買ってしまうが、よく使うのはせいぜい2,3本。
④
遠征に出るギリギリまで手紙の清書をしていて、レターセットが出しっぱなし。なぜそんなにも夢中になっていたんだろう。片付ける気力もない。
⑤
ブロマイドやフライヤーが綴じてあるファイル。ニコちゃんを描くときの資料。
本当は可愛くてこだわりのあるファイルを探したかったけれど、ガバッとあけられるタイプがごくシンプルなものしかなかった。
チケットの半券や、東京遠征のときついでに行った展示のポストカードなど、思い出の品も一緒に入っている。
⑥
ライブの時に持ち帰った名刺サイズのミニカード。3月編冒頭の、本人不在誕生会の机上シーンで、左側に見切れているカードと同じ。
⑦
破ったポスター。投稿サイトのメインビジュアルにしている絵の中に登場させたもの。
以下のような設定がある。
⑧
ここにムラステ系の祭壇があった。
見切れているが、机の向かって左側にはラックがあり、最上段に天使信仰祭壇があった。すべて過去形。
⑨
7月のムラステのグッズであるブロマイドとアクリルスタンド。
観賞用だった。保存用は別にある。
作中アイテムとして実際に制作したこちらのグッズと同じものです。
以下、Twitterに載せた文です。メモとして。
慌てて遠征に向かい、便箋や封筒が出しっぱなしの部屋。という、夢やときめき香る空間に絶望した自分が帰ってきた。
ギャップに耐えきれず、衝動的に信仰の対象を壊す。けれど祭壇を崩しポスターを破っても、喪ったものは何ひとつ戻らない。
ストーリー構成としては 次回からから真弓視点に戻る繋ぎ、部屋=精神状態の表現、そして百花の母親や家庭環境との比較。
娘を心配する気持ちを伝えつつ、無理に部屋に踏み込むことはしない、優しく思慮深いママ。「降りておいで」→真弓のうちは一軒家。
ただしこの母親は娘を自分の分身だと捉える傾向があり、思春期のはじめごろ自我が強くなってきた真弓と何度も衝突しています。
今はお互い落ち着いて、ほどよい距離感になった。
完璧な親などいない。完璧な人間もいません。
もしいつかこのあたりを描く日が来るならば、百花との比較と言っても「真弓の環境の方が100%良い」という風にはしたくないなと思っています。
お読みいただきありがとうございました。
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