2022年8月から12月までのツイートから抜粋。
備忘録です。誤字脱字等の修正、一部注釈あり。
22.8.14
「あの人の本当の美しさは私にしか分からない」
が、過去の本『すみれの呪文』のあおりなのですが 久しぶりに見てなんて天才なんだ……と自分のことながら思いました
私の好きな関係性 私のあの頃の憧れ 私の愛する物語 全てに通じている。私が書いたので当たり前ですが私の表現したい精神の基礎中の基礎です
例えば推しに対してこういう風に思うその心そのものが好きなんですよね……ああ……大好きな学校の先輩もいいですね
他のファンや他の後輩たちを何もわかってないくせにと少し見下していて、自分だけの崇高で神聖な"あの人"を大切に大切に抱えている純粋な魂
22.8.26
ミニ原画は小さいから楽なのかというと決してそんなことはなく、1ミリずれたら全く違うニュアンスをもつ表情になってしまうので紙にペンが乗っている間はほとんど息を止めて描いています
22.8.29
友人から「東京のガス30%値上げしてるんだって? ももか生活できないじゃん」というLINEが飛んできて私たちと同じこの現実で生きる百花の存在を感じてにっこりしました
22.9.2
アリプロをBGMにコミティアの荷造りしていたら「Après un rêve」でたくさんの感情がこみ上げてきて少し泣きそう
過去の手記に書きましたが、この回では「輝くあなたに導かれて天に昇り光の世界へ」までに留めてわざと歌の最後を出していません
それはこの曲のラストが「と思ったらすべて夢だった、なんて悲しい目覚め! ああ、どうか美しいあなたを返して!」だからです。クラシック曲ですが私の中で真弓の曲でもある
22.9.5
真弓にはもう何が真実なのかわからないけれど、カーテンコールで並んだ役者たちの誰よりも深く深くお辞儀をする彼を見てきたのは事実で、その姿が心から好きだと野菊さん筆頭に仲間と語り合っていたから、本当は私たちをバカにしていて全部嘘だったとは思っていないけれど引っ込みがつかないのが12話
22.9.9
憧れの女の先輩が有名アイドルに似ていると言われ、
「大勢の見知らぬ男の子のために笑うなんて、どうしてそんなことに彼女たちは耐えられるのだろう。
アイドルの〇〇なんかより先輩のほうがずっと綺麗だ。好きでもない誰かの歓心を買おうなんて決して思わない。」
と強く思う少女の話が大好き
恩田陸さんの『蛇行する川のほとり』です。この場面を思い出すできごとがあったので再読しました
わたしはアイドル否定派ではないですがこの潔癖な考え方をする少女の思想そのものが好きなんです。
中学高校時代の同性の先輩ってどうしてあんなに神話みたいに魅力的なんでしょうね……
22.9.11
旧個人サイトのごく初期は「アリプロの曲のイメージで絵を描く」というオリジナルとファンアートの中間くらいで概念や幻想を掴もうとする少女の夢の城でした。
本当にアリプロが大好きだったので(今も好きです)、当時の創作を思い返して感謝でいっぱいです。活動を続けてくださるのもとっても嬉しい。
22.10.1
私はフランス・ギャルに対するゲンズブールの「ロリータに仕立て上げるには彼女はお馬鹿さんだった」という言葉が可哀想だけれど好きなんです。賢くないとロリータにはなれない。
華やかで優美な「ロリィタファッション」のことではなく客体幻想の「ロリータコンプレックス」のお話です
けれど原典のロリータはそんなに頭の良い子ではないんですよね……ゆえにハンバートが絶望する展開になっていく
22.10.3
「高潔で孤高な美人の先輩」という存在が大好きすぎて、そのひとに男性の影がちらつくとしんどくなってしまう繊細な少女だった
彼女を普通の女に変えてしまった存在が憎らしくて悲しかったけれど、かといって私のものにしたいわけでもなく、何もできず心の中で世界のシステムを呪っていた
二次元ではありますが高潔で孤高な美人の先輩+さらにスラリと背が高くて賢くてロングヘア+しかも紫、という最強の存在がキュアムーンライトです。信仰してました。今もずっと好き
22.10.4
真弓の鮮烈な1年を描いた当時のリアルタイム更新には作画コストが高すぎて断念しましたが、彼女たちが信仰する"天使"……つまり同じ推しに祈りを捧げ、ファン仲間の連帯感を高め、神聖性を増幅させるためのアイテムであるお揃いのロザリオもある(といい)。舞台やライブには必ずそれを着けて行く。
お揃いや双子コーデなどに込められた少女たちの、あるいは女性たちの連帯が好き。たとえ完全な一枚岩ではなかったとしても
22.10.8
プリキュアが大好きな親戚の女の子の話を聞いて「ハートキャッチが好きだよ」と言ったらその母親が「え?それそんなに前のじゃないよね?大きくなっても観てたの?大丈夫?」と乱入してきた事がある
そういう価値観は私達が今この時代で終わりにするから好きなものを好きなまま大人になっていい
22.10.9
叔母が独身だった頃のお姫様のような部屋に花束のごとく収まっていたのがピンクハウスのお洋服だった。
彼女は小さな私の爪に赤いネイルを塗ってくれた可愛い魔女で、懐いていたけれどベールガールをした日を境に消えてしまった。お姫様の部屋にはもう誰もいないのだと当時は理解できず泣いていた
22.10.9
SNSのとても良い点は 学校や会社など生きるための現実世界だけでは出会うのが難しい同じものが好きな人や同じ感覚を持つ人と銀の糸が繋がるところ
22.10.12
何かにつけて過去の話が飛び出してくるのは全部覚えているからです。自分がその事象をどんなふうに受け取って何を感じたのか、周りの子たちはどんな少女だったのか、感情と情景を同時に記憶しているしこのまま忘れたくない
22.10.14
(「性嫌悪の少女の話」の語り)
二人は高校からの親友。
潔癖ぎみでプライドが高く周囲を見下しがちな可奈子(今作の話し手、のちに作家になる少女)は、人当たりが柔らかく常に肯定的で自分を受け入れてくれる杏里(聞き手)に強く依存していた。
進学で離れ、自分の目の届かないところで愛しいあなたが変わってしまうのがひどく恐ろしかった。けれど今も優しく聡いまま、私の心に寄り添い、私の欲しい言葉をくれる。
この先、社会というさらなる外の世界に出て大人になり関係性が変わっても、きっと私とあなたは、私とあなたのままだ。
22.10.15
昨日の続き 少女の話
高校生の頃の可奈子は「私バカは大嫌いなの」「本読まない人って信じられない」など平気で言う少女だった。みんなと仲良くしようという発想もない。
それでも杏ちゃんは可奈子が大好きで、賢いけれど危なっかしいところも知っていてお互い一番大事な人のまま高校を卒業した。
真弓は良い子でいようとする。人の目を気にするし嫌われるのが怖い。理想の自分を演じきれず人間関係リセット癖があり、進学などでは自分を知っている人がいない所に行きたがる。
過去作『少女の心臓』で描いたように、いつも誰かと魂の双子のように深い関係になって崩壊する。『NICOLA』でも同じ
22.10.21
少女二人組が大好き
たとえば同じものが好きなことをきっかけに急に距離を縮め、強く結びついて互いの境界を失うほどの蜜月を過ごしたのち崩壊する二人
美しく完璧に見える相手への神格化が激しく、理想と違うと強いショックを受けてしまう(『魍魎の匣』のような)少女
正しくなくても好き
22.10.23
サンホラの存在を知ったのもバロックが最初だった
夏休みの部活帰り、木漏れ日の降り注ぐ緑の道を抜けた先の家で「冷たい飲み物とってくる」と言って私を部屋に一人残した友人はこの少女の告白が終わるまで帰ってこなかった 忘れられない情景のひとつ
22.10.25
普段は現実を生きる社会人の顔をしているけれど、疲れてしまったときボロヴィニアに訪れて感受性を取り戻している、とお手紙に書いてくださった方がいて、涙が出るほど嬉しかった。
22.11.14
水星の魔女、夜の寮で女の子だけのパジャマパーティーがあって大喜びしてしまったんですが、元を辿れば東京ミュウミュウのみんとのおうちでお嬢様パジャマパーティーの場面が大好きだったからかもしれない
これは私のエゴなんですが、みんとには、ざくろお姉様への強い気持ちを持ち続けてほしいと思ってしまう。一過性の感情だったとか勘違いだったと後で恥じないでと願ってしまう。
「永遠の少女でいて」と言っているのと同じです。夢を見ている。それでもその切なく美しい心をどうか肯定し続けてほしい。
22.11.17
幼い頃、ポケモンのミュウになりきって友達と戯れていた。二人きりの時だけの秘密の遊びだったけれど、ある日突然
「あたし、もうミュウやめる!ダサいもん!」
と終わりを告げられ、彼女はジャニーズの男の子に目覚めて置いて行かれてしまった。私はまだ夢の中にいたかったのに。
一人では夢の世界に行けなかった。彼女を無くして二度とそこには戻れなかった
22.11.19
個人サイト訪れてます!と言っていただけるたび本当に嬉しい……とても元気になる
門をくぐって最初の応接間で、ひとりひとりのあなたにすみれの紅茶をお出ししている気持ちなのでお心で受け取ってください。
22.11.22
アリプロの『Fantasia』というアルバムに収録されている「WALTZ FOR DEBBY」を聴くと、本が大好きな小さな女の子だった頃の私だけの世界を思い出して少し泣いてしまう 寄り添うような優しいワルツ
22.11.26
学校の教室で集まってノートに設定を書いて創作している少女たちという存在、ずっと大好き
現実世界を生きる上で否定されがちな、けれど私が美しいと思う少女的な精神性を描いて作品に留めたくて苦しいくらいに必死でした。
今読み返して技術的な粗はあれど続きも含めて愛している
22.12.5
にじさんじフェス会場まで行き、新幹線で一人遠征してきた久しぶりに会う友人を抱きしめて山と積まれたブロマイドを近くのカフェで開封して彼女の推しを出し、「今からライブなの」と期待と緊張で震える白くて柔らかい手を握って入場まで待ち、列に消えていく背中を見送りそのまま帰ったことがある
この子の好きな世界を覗いてみたいと思うも当日券がなく会場にすら入れなかったけれど(きっとライブも激戦なんでしょうね)、ただ会えただけで嬉しかった
22.12.12
友人に強い独占欲を向け、交友関係を探ったら前の学校に親友がいて自分が一番じゃないんだとわかって傷つく少女、好きという表現は相応しくないかもしれないけれどとても好き。
一対一の深い関係を望み、グループ交流は苦手。その一人に依存ぎみで私以外の友達がいなければいいのにと心の中で願う少女
22.12.20
真弓あての誕生日メッセージをいただいて感激しています。大切な宝物のように受け取りました。きっとこの先何度も読み返すでしょう。
22.12.21
(作品に添えたキャプションを受けて)
ここで彼女の言う「死ぬ」は 命が終わるという意味ではなくて少女としての概念的な死を指しています
私の大好きな本の中にその表現があって、当時どうして私の考えていることをわかってくれてこんなに美しい文にできるんだろうと衝撃的だったのを覚えている
影響されすぎてもう一冊買って友人に布教したくらいお気に入りの作品(「蛇行する川のほとり」のこと)
アリプロ繋がりで仲良くなった子が「あなたが好きそう」と教えてくれなければきっと出会えなかった。好きは好きを呼ぶ
22.12.24
「真弓のクリスマスは温かいおうちで家族と過ごす。落とした単位のことが心配で年明けまで気が抜けない。
百花は古い賃貸を引き払って彼氏と住んでいる。物心ついてから初めての"楽しみにしていいクリスマス"が来る」
というお話を去年しました。
今年、名古屋は雪のようですから真弓は白くなったお庭を眺めています。ママがお手入れしたクリスマスローズがけなげに咲いている。
百花は彼と続いています。同じ部屋で二度目の冬。虚構で自分を良く見せなくても自然でいられる相手は、彼女にとって安心できる家です。
22.12.27
「大好きな推しが自分の知らないところで同業者たちとたくさんの交流を持っている」
という当然の事実をふだんは気に留めないようにしているけれど、時々思い出してしまって苦しくなる少女、愛している
どんな顔で何をしているか見えないのが怖い
役に引きずられて人を好きになったりしないで
いつも私たちに見せる姿が真実でありますように……
と願う潔癖ぎみな少女
お読みいただきありがとうございました。
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