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「この人の美しさと孤独を理解できるのは自分だけだ」




2020年1月から7月までのツイートより抜粋。

備忘録です。誤字脱字等の修正、注釈あり。

主にNICOLA制作中の呟きから設定、裏話、少女の感性のお話など。




2020.01.14

次のお話のプロットを立てています。少女の心臓から滴る血で描いたような作品です。

2017年から温めていました。絶対に創り上げようと心に決めてきたので、武者震いに似た高揚があります。今までと異なり、連載形式で公開予定です。終わるまでは描き通しになるので、丁寧に下準備をします。



2020.01.14

3月1日スタート予定、タイトルは『NICOLA』。潔癖ぎみで夢見がちな少女の視点で進む、同じ人のファンの5人の女の話です。

幻想と現実、神格化と失望、"正しく"ありたい心と醜い欲望、そして女の子ふたりの、恋に落ちるような同調。



2020.03.01(第1話アップ日)

やっとここまで来たんだ、いえ、来れたんだ、という思いです…!

『少女の国』『少女の心臓』を経て まだスタートラインに立ったばかりですが、今のわたしのすべてを注ぎます。どうぞ見守ってくださいましたら嬉しいです。


2020.03.01

加速していく空想的な少女の二人組があまりにも大大大好きなんです

Heavenly Creatures(映画『乙女の祈り』)を意識して描いています



2020.03.02

「二人」って、互いしか存在しないんですよね。ストッパーがいない。


2020.03.02

ニコラの作画にもっとも注意を払っています。真弓に見えているその姿は誰よりも美しく神々しいはずだからです


2020.03.09

手記を綴っていて思いましたが、真弓、既に魔女みたいですね。

響き合える少女を見つけ、自分の世界に絡め取って二人きりで閉じこもろうとする魔女。

(→この記事 のことです。)


2020.04.04

『少女の心臓』を読んでくださっている方には、最後の百花のことばが真弓にとってどんなにうれしかったか、どんなに大きな希望かおわかりいただけるかな……などと考えながら描いていました


2020.04.04

(ちえりちゃん=実々ちゃんです。当時まだプロトタイプでして、登場にあたって名前を変えました)


2020.04.04

ちなみに真弓が通った遠征ルートは本当に可能です!乗り換えの時間を考えつつ、時刻も正確に書いています。現実と同じ時間が流れています。


2020.04.25

『NICOLA』の雑談をします


◆服装の話

イメージは真弓がF i.n.t、百花がGUかWEGO。

身長があって細身のルリさんはインポート。きっと二人が聞いたこともない高いお店。

野菊さんのお着物の柄は3月編が梅、4月編が藤。粋なお洒落さんです。


ちえりちゃんはもっとフリルやレースたっぷりのお洋服も持っていますが、ロリィタの中でも今回は控えめ。隣との間隔が狭い場所で座れるスカート、後ろの人の視界を遮らない小ぶりのヘアアクセ(大きい場合は外す)。当日貰うたくさんのフライヤーが入る形の鞄。観劇+遠征慣れしてます。


◆だいたいの身長

ちえりちゃん<真弓≒百花<野菊さん<ルリさん。ルリさんとニコラがほぼ同じで165-170の間。ルリさんは常にハイヒールなのでさらにプラスの印象。

ニコラは小顔細身で中性的なため、画面越しや舞台の上だとなんとなく160くらいに感じるけれど、実際目の前に立つと想像より大きい。


ルリさんは自分の話をほとんどしない。真弓には、東京23区内のどこか高級そうな場所に住んでいて血統書つきの犬を多頭飼いしていることしかわからない。サルーキとか。ボルゾイとか。飼い主と犬が似ている。


野菊さんは着物+髪型+眼鏡の総合的な印象で実年齢より上に見られる。実際の顔立ちは人よりも童顔。20代の頃はかわいらしい感じでロングヘアだった。

もともとオタクで、結婚+出産で遠のいていたが、子供が幼稚園に入り多少の余裕が生まれてきたので自然と出戻った。夜公演には来られない。


2020.04.25

ちえりのイメージ曲は『ローズ家の双子達』です。(ひとりですが……)

今が一番自由だと思っている、自分がかわいく可憐だと理解している、永遠なんてないとわかっている、フリルたっぷりのお洋服で薔薇園で遊び汚いものを見なくていいこの時間は、有限なんだと知っている女の子。



2020.05.08(5月編アップ日)

前半ちえりの話はネーム段階で約2倍のページ数がありましたが、回想が長くなるのと説明的になるので削りました

彼女がどんな子かはおいおい描いてゆくので 今はスポットライトを真弓と百花に当てます


2020.05.08

「この人の美しさと孤独を理解できるのは自分だけだ」

という、豊かな想像力の副作用、受容体の誤作動、身もふたもなく言うならば思い込みが激しいだけなんですけど、そう感じてしまうほどの傾倒がたまらなく好き。空想的な少女の世界においてそれは真実になる



2020.05.24

ちえりは推しがらみで悲しい顔はめったにしないです。そうなる前に見切りをつけてさっさと出て行く。推し=娯楽であり、自分が楽しくないのなら意味が無い。


2020.06.14

真弓は、ニコちゃんが「2.5次元俳優」と呼ばれるのがいや。

顔だけ良い替えのきく人たちや、それに食いつく二次元オタクと一緒にしないで!わたしのこれは芸術!とか思っている。無意識に2.5(ひいては分かりやすいオタク的文化)を下に見ているからそういう気持ちになる。はたから見たら同じだけれど。


その意識があるから、5月編冒頭でちえり相手にとっさにごまかしてしまった。しかし2.5でニコちゃんを知ったのは変えようがない事実。

クロエちゃんの時からそうだけれど、ちょっと拗らせたプライドや選民思想がある。わたしは他とは違う、わたしは高尚、わたしは分かっているの。


百花もこのあたりは真弓と大差ない。今は真弓視点で進んでいるので百花の内面はいずれ。


逆に野菊さんは、高畠クロエ役でニコちゃんを推しはじめられたことを誇りに思っている。もしどこからか聞かれたらはっきり2.5だと答える。


2020.06.23

神官ふたりのシーンは映画『乙女の祈り』のオマージュです👼

(6月編前半の話)


2020.06.29

「同じものが好きである」というただ一つの事実のみによって、感性や価値観の類似が、ひいては「信頼」が担保されていると思い込んでしまうがゆえに、違いを知ったときに怒り、揺らぎ、あるいは許せなさ、裏切られたような悲しみが大きくなる

特に私の思う「少女」はその色が濃い。振れ幅が大きい。天上の世界に昇り、地獄の底へ墜ちる



2020.07.05

わざと歌の最後のところを省きました。

知りたい方は、フォーレ 夢のあとに 歌詞 で検索してみて下さい。

(6月編後半の話)


私が描きながら聴いていたのはALI PROJECTバージョンです。『エトワール』に収録されている全フランス語の方です🎻


『COLLECTION SIMPLE PLUS』収録曲ではありませんので、お探しになる方はお気をつけて…!(ほとんど同じタイトルの別曲が存在しています)


2020.07.09

これは架空の舞台の日程の話なので、今年のカレンダーを見ながらお聞き頂けたらうれしいのですが、


2020年7月

ムラステ 東京公演

23日(木・祝)~26(日)

各 昼夜 計8公演


ムラステ 大阪公演

31日(金)~8/2(日)

初日は夜公演のみ 計5公演


たいていの大学は、祝日は休みではない。7/20(月)から前期試験週間として、現在2年生の真弓はとっている講義数が多く、金曜日まで試験がある。

→25(土)の昼公演が最初


試験が終わった人から夏休み。大阪公演の時は既に休みに入っているので、31(金)の初日から入れる。というわけです。


2020.07.11



投稿サイトのトップ画像として新しく描いた絵です。パキッとさせることと少し不穏に見せるのが目標でした。題字はニコラのサインをイメージしています。


ポスターはセイヤーの天使画パロディです

いつかのライブでグッズとして出したけれど、ほとんど売れず次は難しく、一度きり。2.5に一度出演したとはいえ、固定ファンは多くなくライブも小規模。

グッズは全て自分でデザインし、自腹で、ごく少数、種類も少ない。という設定


2020.07.20

高畠クロエのぽっくり下駄。

「これを履いて舞台の上でアクションは無理だ。危ないし、仕方ないけど変えよう」という製作側の話が、ニコちゃんの「できます」の一言で覆り、そして見事演じてみせた。という設定。


もちろん重くて硬い素材ではないですが、舞台上で完璧な姿が実現した。

ニコちゃんは、ぱっと見線が細くて少女のような容貌と柔和な雰囲気ですが、しっかり動けます。5月編の動画生配信シーンに出てきた押井・左江内・今市の残念トリオなんか、本当はメじゃない。


2020.07.20

4月編で出たアンサンブルの話。あのポーズは体幹がしっかりしていないと、とることができません。

うつくしいバレリーナが、それを支える筋力と見た目を両立するために死に物狂いで体を作るのと同じように、優雅に見せるためにはストイックに鍛えなければならない。その努力は誰にも見えなくても。



2020.07.23

永遠と不変を無邪気に信じていられた子供時代と違って、少女には、いつか自分が変わってしまう日の足音が聞こえる。

それが怖い。とても恐ろしい。

目の前の友人だって、ついこの間までわたしと同じことを言っていた。構わないで、触らないで。わたしをこのままでいさせて。



2020.7.26

少女という存在に心惹かれる人々の、それぞれに信仰や祈りがあると感じていて、それがとても好き

わたしの中にいる少女。あなたの少女。



2020.7.26

『NICOLA』と鍵アカウントの話🗝


今回この話題がちらりと出ましたが、真弓も持っています。

リプしている人のように、「エッチ」などと書く(=生身の人間に対し、性的な目で見ていることを直接伝える)のは論外としても「優美で曲線的」「色香がある」とか書きたい時もあるので。


ニコちゃんのファンの数は少ない。ゆえに本人の目に留まる可能性がある。今のような内容だけでなく仲間うちで騒いでいるところもできれば隠したい。本人を気にしなくて良い秘密のサロンにしておきたい。


ですが、

・百花

・野菊さん

この二人は舞台アカウントに鍵をかけていません。


百花→特に理由なし。

野菊さん→感想を書くのがメインだから。むしろ見てほしい。あなたを好きな人がここにいて、いつも応援しているよ。という気持ち。


この二人とTwitter上で会話すると、内容が推測できてしまうので気になっている。スタンスの小さな違い。特に百花からは「真弓天才か~~???あれエッチだったよね!」等の返信が来るので少し困っている。


もし本人が見たら、会話相手のわたしもそういう消費の仕方をしていると思われる……まで思考が巡る。隙を無くしたい。ニコちゃんの前では完璧でいたい。絶対的に正しいファンの顔で。



2020.7.26

真弓の話し方のことを「ずっと俺のターン!」と呼んでいます

早口、マシンガントーク、相手の理解度に配慮なし、相手が話している途中で遮り、自分の話題にすり替えて語り出す。すべて無意識。


大人のお姉さんの野菊さん・ルリさんからすれば、未成年の真弓なんて年下すぎて令和生まれみたいなもの。この話し方でも「楽しそうで可愛いなあ」で終わりです。


昨日更新分(7月編前半のこと)では、反応は端折っていますが、年上組は基本的に彼女が何をしてもニコニコしている。けれど同年代の前でやったら顰蹙を買う。だんだん周りに人がいなくなる。


真弓は「なぜかグループ付き合いになると、うまくいかないことが多い」「同世代とやりづらい」という悩みを持っています。一対一の関係なら結べるのに。先輩には可愛がられるのに。


これでまだ、一切他人なんか関係ないという態度で生きているなら幸せかもしれない。けれど小心者で、反応を非常に気にする。

「喋りすぎたかな……」「あの話にああ返したとき〇〇ちゃん顔が曇ったな」等、帰宅後に思い出して一人反省会をしている。(なお活かされることは無い)






お読みいただきありがとうございました。

手記の目次はこちら

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